超簡単  『自作腸洗浄器』(V1.09)

市販の医療器具としての腸洗浄器SBbagをお勧めします。しかしいろいろ使ってみて、痔疾に悩み続けてきた私には苦痛を伴う製品ばかりでした。そこで私は自己責任のもと、体に無理のない腸洗浄器を自作してみました。様々な試みを経て写真のような形態に落ち着きました。シリコンチューブはインターネット販売で1m250円程度で入手できます。(医療用というわけではありません。)

以下はあくまでも自己責任で製作使用したものです。結果は、医療器具よりも私には合っていました。試行錯誤のもと合わせたのですから当たり前ですが。

材料   

    チューブ       2m(内径6mm外径8mm)     材質はシリコン樹脂が最適です。

                シリコンでない場合、例えば塩ビチューブの場合は内径7mm外径9mm

    チューブクランプ  小1個  洗浄液の流れを止めたり、流量を細かく調整します。

    鉛用筆のキャップ  先に2〜3mmほどの孔があいているもの。未使用で清潔なもの

    ペットボトル     2リットル用、もしくは取っ手のある調味料用のものが丈夫で長持ち 清潔なもの

    ジョイント       コーキング剤の先端部キャップ 未使用で清潔なもの

    吊り紐        50cm  2kg程の重さになるので濡れても乾きのいい丈夫な紐。

作り方

まず、ペットボトルの底をカッターか鋏でくりぬきます。そして紐で逆さまにつるすための孔を4カ所開けます。書類を閉じるために使うに2穴用パンチャーの片方を利用すれば簡単にきれいにあきます。

次に、ペットボトルの口にチューブを取り付けるためのジョイントを付けます。醤油や調味料のペットボトルの中には、コーキング剤の先端部キャップと直径が同じものがあります。この場合は、何の苦労もなく、先端部キャップを逆さまにしてペットボトルのそこから口に向けて差し込むと出来上がりです。たぶん、水漏れもないはずです。洗う時は取り外して洗えます。

 一般のペットボトルでは少々工夫が必要です。ペットボトルのキャップに穴を開けて、コーキング剤の先端部を出し、蓋をした時、水漏れがしないように、コーキング剤の先端部キャップの縁をペットボトルの光景に合わせます。強くペットボトルの蓋を閉めると水漏れはないはずですが、接続部から水が漏れる場合は適当なゴム板を切ってパッキンにするとか、水道工事用の水漏れ防止用の薄いテープを巻くと良いでしょう。

以上ができあがればもう作業は終わったようなものです。シリコンチューブはコーキング剤の先端部キャップにフィットしますので先端部を5ミリほど切って直径3ミリほどの孔があけます。チューブばそこに覆い被せればよいのです。円錐状のノズルの根本に向かって、チューブを強く差し込みます。チューブを1センチほどかぶせますとでフィットしてもうはずれません。

チューブの先端より30センチほど手前に、チューブクランプを取り付けます。もし入手できなかったとしても、手でチューブを強くつまめば流れは止まります。

チューブの先端部には、鉛筆のキャップを取り付けます。塩ビチューブだと外径9mm、シリコンチューブだと9ミリでは大きすぎて差し込むとしわが寄ります。8ミリが良いでしょう。内径はそのぶん小さくなってもかまいません。鉛筆用キャップの外側にチューブをかぶせられれば外径9ミリでちょうど良いでしょう。

チューブは大量に受注されるサイズが安価です。内径7外径9mmシリコンチューブだと1m250円ほどです。チューブクランプも1個200円ほどです。googleでシリコンチューブを検索すれば販売店が並びます。

使い方

1  1.3〜1,5mの高さにつり下げます。クランプで流れを止めておきます。

2, 微温湯を1リットル前後入れます。(もしくは、カフェコロンを使用するのも良いでしょう。)

3, 私は次にEM1・10倍活性液を100cc加えます。

4, しゃがんで肛門部にキャップのノズルをそっと当て、少しずつ液を通します。

5, 全部入ったら残りで先端部を洗い、水で器具をよく洗います。

6, 軽い、腹筋体操や、仰向けになって自転車漕ぎ運動をしたりして上向結腸まで届くよう工夫します。

7, 便意を催してきたらお手洗いに急ぎ、排便します。

8, 朝晩やる人もいれば、時々行う人もいます。私と妻に関しては、続けて4回行っても害はありませんでした。

体調にもより、大腸の働きが良くなかったり、お腹が張ったりしている時は、無理はしません。自己責任にもとづく自己判断で行います。自信のない人は、カフェコロンをお勧めします。注入中に催してきたら、即停止して一旦排便します。大腸というものは自分の体内にあるのに実にデリケートです。機械的に微温湯を注入して、排出するということはできません。どんなに微温湯を入れても全く反応しない時もあります。しかしやがて大腸の気持ちがどうなのか、自分で把握できるようになります。

以上は、自己責任の下、無浴子夫婦の日課でのEMエネマとその器具の作り方です。何かの参考になればと思い、公開します。

市販の器具のどこが不便、問題か。

一般の器具は液が漏れないように直径が大きいノズルを肛門のかなりおくまで差し込まなければ液がはいらない。痔疾や肛門部におできや外傷があると痛みを感じて使用できない。肥厚した肛門に気付かない人は、痛みで飛び上がることになる。これも続けていけば次第に内側から治癒していくので痛みもなくなるのだが、それまでが大変。

私の工夫では、肛門部をノズルにしているのでキャップのヘッドを接触させるだけで液は大腸内へ導かれていく。内部から洗浄されると、十代からどんなに手当てしても治らなかった痔疾と肛門部の肥厚がいつの間にか無くなっていった。

無浴法とエネマと何の関係があるのか。という問いに答えたい。

 『大腸、少なくとも直腸やS字結腸までは外部』という認識で、目で見るように粘膜の状態を把握している必要があると思います。無浴法を行うと、喉や気管食道まで、粘膜が丈夫になっていくのを感じます。下部では局部の器官も粘膜の変化が見られます。そのような時、肛門部を超えて大腸の中にEMを塗布し、同時に古い排泄物を洗い出しますと、滞留便や腸内の有毒物質や腐敗型のバクテリアは無くなっていきます。これもまた無浴法の一部なのです。

ここに紹介した超簡易腸洗浄器はさまざまな失敗から改良され現在の形に落ち着きました。いつも清潔に洗浄して使用しますと、何年も使うことが出来ます。

以上