放射能時代の無浴法

製品EM、天然EMフルボ酸、創生水など

(これらの資材は皆放射能無害化作用が報告され、福島で活躍している。)

 2011年3月11日東日本大震災にともなう福島第一原発事故が発生、現在も根本的解決策のとられていないまま歴史が進行しています。地元はもとより、日本列島、いや惑星地球どこでも放射能との同居生活が日常となってしまいました(福島から放出された放射性物質は約40日で世界を一周しているそうです)。これを放射能生活と呼ぶならこの生活に最小限求められることは、以下のと思います。

1、生活の中で放射能、放射線をできる限り遮断する

2、放射線被爆によるDNA損傷を最小限に抑え、受けた損傷から回復させる

、体内に取り込まれた放射性物質を体外に排除、もしくは無害化する

、食品も含め生活環境の放射性物質や放射線をできるだけ少なくする。

幸いにも、私たちは体内、体外、両環境を取り結ぶ皮膚という防護服を着ています。この天然の防護服を極限まで活用することこそ、もっとも基本的な防護法ではないでしょうか。また皮膚による免疫力の強化は内部被曝対策としても有効だと考えられます。

放射性物質は経口のみならず皮膚からも容易に取り込まれます。皮膚の防護効果を最大限に発揮させるには、無浴法が随一です。実践している方が等しく実感されています。食事に留意し腸内細菌を整えると同時に、皮膚での被爆防護可能性や、皮膚からの放射性物質の出入りにも留意しなければ片手落ちというものです。

健全な人体の皮膚や腸内に常在、共生する膨大な数の微生物には共同して放射能や放射線を無害化することが知られています。これらの菌群が除去されずに活動する場を提供すれば、容易に天然の防護服を着用することができるわけです。

無浴法はお風呂に入らないで快適な生活をする技法です。同時に皮膚に有用微生物群を着ることで、免疫力を高める健康法、放射能防護法でもあります。是非有用微生物を身にまとって、降り注ぐ放射性物質と有害放射線のなかでも健康で快適な生活できるよう、どうぞ皆さま、おおいに工夫なさってくださいますよう。

今回の更新では、新たにつの項目を追加しました。この4年間に無浴子の追求してきたテーマをご報告します。

1、天然EMのすすめ

今回から、製品としてのEM(以下製品EMとよびます)のみならず、その手本、下敷きになっている天然のEMとその活用法についてお伝えいたします。このHPでEMについて記述されていることはすべて、天然EMについてもあてはまります。天然EMの特徴は以下の通りです。

・ 天然EMは環境常在有用微生物群(土壌菌=有用菌のみ)です。

・ 天然EMは米糠、玄米、籾などから容易に抽出培養することができます。

・ つまり、とぎ汁発酵液や玄米発酵液を作る際に種菌がいらないのです。

・ 天然EMは製品化された種菌が不要なので無料です。

・ 天然EMはそこにいる有用菌群なので作用が適切で活性が高い。

短所は、

・ 使用とその結果については完全自己責任の世界であること

・ 製品EMに比べ菌の構成、働きが均一化しにくい。

放射能対策として飯山一郎氏がすでに提唱しておられる『米のとぎ汁乳酸菌』は乳酸菌単独で機能しているわけではなく、乳酸菌を主力として共生する全土壌菌群の働きですから、これを天然EMと呼ぶのがふさわしいでしょう。製品EMの主力も乳酸菌です。製品版EMを乳酸菌資材と理解してもそれほど外れていないでしょう。

天然EMは飯山氏に限らず、昔から米糠により養鶏など様々な分野で認識、活用されてきました。製品EMも構成する微生物群が自然由来である以上、天然EMに含まれます。また飯山一郎氏の『乳酸菌』を単なる乳酸菌単体だから、EMより劣っていると考える向きもあるようです。それは誤解です。

そこで「天然EMは製品EMと比較してどう?」

と尋ねる声が聞こえますが、当然のことながら養殖物は後で、天然ものが先にあったのです。比嘉博士はそれを製品化されました。比嘉博士ご本人は口を閉ざしておられますが、製品化の成功はおそらく天然EMの組成と働きを解明された結果で。これによって誰でも、簡単に安全で強力な土壌菌の力を借りることができるようになりました。その功績は測り知れません。

80種の菌を混ぜ合わせたら偶然にEMができたというお話は、細切れ牛肉を集めたら牛が生まれた、というのと同じくらいユーモラスですが、それは結果として出来上がった製品での話です。土壌菌の担う命の再生物質(フルボ酸)の生産は有用菌を混ぜ合わせてもできないのです。細切れ牛肉を集めても、牛が生まれないように。

今、無浴法が天然に生きるEM菌群、天然EMに復帰する理由は、簡便さ、身近さ、低コスト、活性の高さにあります。製品EMのベテランでもひとたび天然EMを試みられると、必ずやそのパワーに驚かれることでしょう。原液の活力は即戦力の基礎的条件として重要です。製品化されたことによる菌群の制約をなくすことが放射能時代に必要だと感じます。

もちろん従来の製品としてのEMにご縁の深い方はそれで結構だと思います。また製品EMにしかできないこともあるに違いありません。あくまで、無浴法に関してのみの評価です。

2、 対放射能 究極の無浴法=皮膚へのフルボ酸塗布

有用微生物(=土壌菌)を培養しないで、その産生物質である腐植前駆物質(主にフルボ酸・製品名リードアップ)の1000倍希釈 液を直接肌に塗布することにより、皮膚の常在菌の働きを高めることができます。

言いかえれば、皮膚表面で直接天然EMをリードし培養する方法です。もちろんフルボ酸の持つ優れた性質が直接皮膚にも作用します。フルボ酸が化粧品に重用されている所以です。またフルボ酸が放射能を中和=無毒化することはすでに半世紀も前の学術論文に報告されています(但しメカニズムは未知)。

天然EMの発酵を腐食前駆物質でリードすると安定した発酵液が作れます。天然EMは土壌菌群より成る有用微生物群ですが、土壌菌群は本来偏性嫌気性菌と好気性菌、通性嫌気性菌とが共同して土壌を作るという共通の生存目的があります。有機物を重縮合させて腐植を作り出すことです。その時に作りだされる前駆物質がフルボ酸ですが、そのフルボ酸がまた土壌菌の働きを方向づけます。

天然EMをフルボ酸によって方向づけることにより、培養液の発酵は安定的に拡大強化されます。同時にフルボ酸のもつ様々な優れた効能も皮膚に良い影響を及ぼすことが期待できます。

、 創生水による無浴法

創生水という極めて高機能の水があります。創生水生成機で作られた水です。界面活性効果が強く、石鹸が要らなくなるばかりでなく、皮膚の常在微生物の環境を整え、皮膚本来の働きが蘇ります。まるで無浴法のために作られたような水ですが、期待通りの働きでした。しかも、前3者と同じく、強力な抗酸化力と同時に、放射能中和?作用があることが各種のデータからわかります。(但しメカニズムは未知)

、 尿療法と無浴法

尿の生体情報をフィードバックして免疫力を高める療法とされている尿療法は尿の取り扱いの難しさから躊躇する人が多いようです。尿療法にEMを活用することにより尿療法を身近にし、並行して汗を情報源とした無浴法による免疫力増強原理を考察しました。

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以上、それぞれの方がご自分の皮膚と相談して、手に入りやすく、もっとも相性の良いものをお使いになるのが良いでしょう。不思議なことにこれらの資材の全部が放射能、放射線に対してはっきりした減衰、消去などの効果が認められ、農地の除染などに用いられて地道にデータが蓄積されています。放射能を無毒化するほどの抗酸化力をもつ資材であれば、無浴法の導入資材になり得るということでしょうか。放射能時代の無浴法と題する所以です。

やがて放射能災害を克服できる日が訪れることでしょう。

その日まで日夜ご自身のため、ご家族のために放射能と戦い続けられる皆さまのお役にたてれば幸いです。

2012年月2日 無浴法実験開始から10年目の吉日

無浴子拝